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154:アハ体験

すっかり暑くなってきた最近ですが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。昔はよく「冷房ばかり使っていると体に悪いぞ」のようなことを言われていたと思いますが(クーラーのない小中学校なんて、あまりの暑さに授業を受けるだけで痩せませんでしたか…?)、暑い環境にいることが夏バテの原因になりますので、常に冷房は上手にお使いください。冷やしすぎだけは、お気をつけてくださいませ。



きっと多くの方が聞いたことがあると思われる「アハ体験」という言葉、懐かしくないでしょうか。昔はよくクイズ番組などで、アハ体験について取り上げられていた記憶があります。



この“アハ”は英語の間投詞の「aha」のことでして、「あぁ、なるほどね」と心にストンと納得できるものが降りてくることがアハ体験です。この瞬間は、0.1秒の間に脳内の神経細胞が一気に活性化するといわれています。納得できた際の、“スッキリした”という気持ちは、実際に頭の中でも反応が起きているみたいですね。



そしてこのアハ体験が起こるには、「①準備期」「②温め(ふ化)期」「③開明(ひらめき)期「④検証期」の4つのステップがあるとされています。とりあえずアイデアを紙に書きだす段階が①や②で、試行錯誤していくうちに“あぁ、そうか”と③になる風に、仕事や勉強で難しい課題に遭遇した時など、皆さんきっとご経験があるかと思います。



このような体験は色んな場面で起こりまして、スポーツや芸術活動はもちろん、恋愛の中でももたらされる日常的な感動体験です。そして、是非ともヨガの中でもこのアハ体験を楽しんでいただければと思います。



①準備期

自分の体の柔軟性や、呼吸の速さなどを観察してみる



②温め(ふ化)期

色々と体を動かしてみたり、呼吸の方法を変えてみる



③開明(ひらめき)期

難しくできないと思っていた体の動き、ポーズができる



④検証期

なぜできたのかを認識し、再現できるようになる



ヨガの場合、競争相手がいなければ、成果が求められるものでもないので、いかに過程を楽しめるかが大事になってきます。人によって骨格が違って当たり前ですので、「ポーズのコツ」のようなものは1つではなく、十人十色の「あぁ、なるほどね!」があります。



この脳内の細胞が活性化するアハ体験を経験するためには、それなりの準備期が必要とされていまして、少し難しいことを時間をかけて取り組むほど良いみたいです。なので、“体が硬いこと”“できないポーズがあること”をマイナスに捉えず、アハ体験のための良い課題として捉えると、日ごろのヨガがより楽しくなるかもしれませんね。


Sahanaメルマガ vol.311(2023年6月)より

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