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Mail Magazine

146:野菜と苦痛 、若返り

「野菜は体に良い」というイメージから、野菜は体に優しいものだと勝手に思ってきたのですが、実は野菜は体にとって“少し苦痛”だということを皆さまご存知でしたか。そして僕はなぜかベジタリアンだと思われがちなのですが、普通に何でも食べることを皆さまご存知でしたか…。ちなみに、年に1~2回くらいはマクドナルドのハンバーガーだって食べます…(美味しいですよね)。



緑茶が害虫から身を守るためにカテキンを作り出したり、唐辛子がカビから身を守るためにカプサイシンを作り出したりと、自ら動けない植物たちは、その場に適応するために何億年もかけながら化学物質を生成できるよう進化してきました。つまるところ、外敵から身を守るための化学兵器である毒物を彼らは持っているわけです。



色鮮やかな野菜やフルーツが体に良いと言われる理由は、もちろん栄養素が高いからなのですが、加えてそれらの多くが持つポリフェノールに抗酸化作用があるとされるからです。この「ポリフェノールは抗酸化作用がある」という話は、きっと皆さんもよく聞くんじゃないかと思います。



僕も最初はそのフレーズをただ鵜のみにしていたんですけども、何やら深堀すると「ポリフェノールには活性酸素を取り除く作用はあるが、抗酸化作用は低く、体内に入ると肝臓でほとんど分解されてしまう」みたいなんですよ。あれ?どういうこと?ですよね…。



実は、ほぼすべてのポリフェノールは体に酸化ストレスを与えて、僕たちの体内に備わっている“炎症抑制システム”を刺激/起動してくれているらしいのです。つまり、ポリフェノールが少量の毒となり、体内で軽度の炎症を起こしているわけです。



そしてこの軽度の炎症が起こることが肝心で、炎症を治すための炎症抑制システムが働くことによって、体のダメージが修復されるわけです。この、体のダメージが修復されるプロセスが、いわゆる“肉体の若返り”というわけなんですね。厳しさも優しさということですね。



もちろん長引くような炎症は体にダメージを残すので良くないのですが、野菜やフルーツ、赤ワインなどを摂取することによる体へのとても小さなダメージ(軽度の炎症)が、肉体を健康且つ若く保つために必要なのです。



なんてことを考えると、ストレス/苦痛と呼ばれるものは大事なんですよね。そして、もっと大事なのがストレス/苦痛によるダメージを回復することです。



きっと春の疲れがたまっている方も少なくないであろうこの時季、この連休ではしっかりと休んでいただければと思います。ちなみに皆さん、ちゃんと休めていますか?



Sahanaメルマガ vol.303(2023年5月)より

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