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Mail Magazine

140:花粉症、人アレルギー

暖かくなり春を感じるこの頃、花粉症の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。現在では日本人の4人に1人は花粉症だと言われているみたいですね。ちなみに僕はこの時季になるとクシャミが増える気がするのですが、、、、病院に行っていないので花粉症ではないと信じている人間です。



医学用語では季節性アレルギー性鼻炎、植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状ですね。飲み薬や目薬、レーザー手術などといった対症療法で症状を抑えることはできますが、根治療法としては“免疫療法”のみなんですよね。いわゆる花粉症はアレルギー性鼻炎なので、アレルゲン免疫療法が用いられます。



花粉症の原因となっている物質(アレルゲン)を少ない量から取り入れ、徐々に増やして、免疫を獲得しようという治療法で、花粉に反応する体質自体を変えていこうという考えです。なので治療には時間が(2~3年ほど)かかりますが、花粉症が治り得る唯一の治療と言われています。



こんな前置で花粉症の方には申し訳なのですが、ヨガの思想・実践方法の説明時には、花粉症が例に挙げられることがあります。最初は何の害も無かったのに、少しづつ「なんか嫌だな」という気持ちが積もり積もって、ある一定の物事に拒絶反応を起こしてしまったり、はたまた強い執着心が芽生えてしまったり。



ヨガでは、いわゆるそういったストレス(嫌な感情や身体反応)はすぐに無くなる訳がないと説き、「徐々に減らしていくべきである」と言います。そして、その為に日ごろから小さなストレスを心身にかけていくんですよ。たとえば体を使ったアーサナは、肉体へのストレスをかけていることが大きな目的であったり、心の面では欲と向き合うことであったり。



「ヨガのクラスを受けたら気持ち良い気がしていたのに、体へのストレス…?」と思われた方は、またいつかの機会に説明させてください。



とても雑な言い方をすると、日ごろ至極平和でストレスも何にもないところに“すごい嫌な人”が来たら、それはもうとんでもないストレスを感じると思うんですよ。でも、日ごろから“ちょっと嫌な人”を相手することに慣れていると、たまに“すごい嫌な人”が来ても、対応できちゃう。むしろ、すごい嫌なヤツを経験すると、ちょっと嫌なヤツくらいだったら可愛く思えてくると思うんです。



なんのこっちゃな話ですが、今までの他人との接点が極端に少なかった期間を終え、これからまた様々な人に会う機会が増えると思います。もうすぐ新年度ですしね。自分と考え方が合わない人や、言動が苦手かもなという人にも出会った際には、「よしよし、いい感じに免疫を鍛えられているな」と思うくらいでちょうどいいんじゃないかと思います。「あ、この人苦手かも」という気持ちは、実はとてもとても大事なんですよ、という話でした。


Sahanaメルマガ vol.295(2022年3月)より

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