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Mail Magazine

129:考えること

ここ一週間、いろいろと考える機会が多くてですね(なんて書き方をすると普段は全然頭を使っていないことがバレますね…)、特に難しい問題に直面した時には「考えるとは?」ということ自体を考えてしまう有り様でした。



「考える」と聞くと、どこを使っていると想像しますか。ほとんど全員が「頭/脳を使って」と答えられるのではないでしょうか。

もちろん、これも大正解ですが、実は僕たちは脳以外を使って考えていることが多々あるようなのです。



もちろん最終的な意思決定は頭で行っているわけですが、「ビビッときた」とか「悪い予感がする」とか、たくさんの感覚的な要因が絡んできていますよね。

きっと皆さんも今までに一度は、自分の体の感覚が決め手となって決断したことがあるんじゃないかと思います。

ざっくりと言うと、この感覚が“無意識の知識”と呼ばれます。



たとえば、皆さんは今自分の心臓がどのように動いているか感じられますか?「意識を向けるだけで鼓動がわかる」「手を置くと鼓動を感じられる」「全然わからない」なんて、さまざまな方がいるかと思いますが、ご自身はどれに当てはまりましたか。



心臓の鼓動を感じやすい人ほど、意思決定における考える力が優秀だという見方があるんです。

過去の研究では、アメリカの金融市場で活躍するトレーダーには「自分の体感覚に敏感である」という共通条件があることが分かっていますし、これはトップアスリートが大舞台で見せる勝負強さにも同様に関係していると考えられています。



実はこれ、皆さんすでにご経験あるんじゃないかなと思います。

「ちょっとモヤモヤしている時にヨガで体を動かしたら、なんだか気分が楽になった」みたいなこと、今までありませんでしたか。

体の感覚に意識を向けられると、頭での“考え方”が変わっていくんです。



まだまだご説明したいところではありますが、もう十分に長々としたメルマガになってしまいましたので(まぁ毎度のことですね…)、この続きはいつかまたの機会に。

なんだか考えていることに煮詰まったら、体を動かしてみてくださいませ。



Sahanaメルマガ vol.281(2022年11月)より

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