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124:古代インドと夜空
先日9月10日は中秋の名月で、夜空を見上げた方は多くいらっしゃったのではないでしょうか。
前々から「中秋の名月についてのメルマガを書こう」と思っていたにも関わず、先日がその日だったということに後から気付くほどに、僕はすこし月に関してまだまだ疎いわけなのですが、、、、。
と、僕みたいに月の満ち欠けを気にしない派もいれば、新月と満月をしっかりと把握している派の方も多くいらっしゃるヨガの世界です。
スタジオによっては、新月の日は店休日になっていたりするところもあるくらいなんです。
月は古代のインドでは「常に生まれ変わり、日々に目印をつける」と言われ、満ち欠けによって日付を可能にするものとして重要視されていました。
他にも「月は宇宙の眼である」とか、「月は水の中を行く(夜空が海で月が船のようだ)」など言われておりまして、僕たち人類は望遠鏡が作られるずっと前から宇宙の考察をしまくっていたわけです。
そうやって夜空をしっかり観察していると、かなり早い段階から動かない星があることに気が付くんです。
古代インドでは北極星のことを「動かないもの(ドルヴァ)」と呼び、昔の結婚式ではこの北極星に関して言及したものもあるそうです。
「二人の仲が永遠に変わらぬように」という意があるそうですが、これを読んだ既婚者の皆さま、いかがでしょうか。
そんな動かぬ北極星を中心に星々が整然と回転していることに注目して、これまた色んな発見や理論が発展していくわけです。
僕がずっと勉強してきているヨーガ派のインド哲学も、元をたどっていくと必ずインド占星術にぶつかるんですよ。
実際に大学院の授業にも出てきたのですが、そこからずっと避けておりまして、、、、。そろそろちゃんとインド占星術の勉強もしてみたいところです。
十五夜は終わりましたが、この後10月8日には十三夜、11月3日には十日夜もあるようですので、そんな日には液晶画面から離れて、夜空をぼーっと観察するのも良さそうですね。
僕も古代インドに思いを馳せようかと思います。
Sahanaメルマガ vol.272(2022年9月)より