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123:お盆とブッダ

皆さま、今年のお盆はいかがお過ごしでしょうか。

このお盆の起源は正確には分かっていないようですが、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合したものだと考えられているみたいですね。

現在の暦で7月に行われる盂蘭盆会の語源はサンスクリット語とも考察されているようで、とりわけ仏教と結びつきが強いことは間違いなさそうです。

そんな仏教の起源はインド、皆さんご存知のブッダさんですね。



今でこそ国民のほとんどがヒンドゥー教徒ですが、昔のインドでは仏教は商人を中心に幅広い支持を受けていたんです。

インド旅行に行かれたことがある方は、「仏教徒のインド人は全然いなかったなあ」と思われたかもしれませんが、今でも北インドのさらに北部の地域や、チベット周辺の地域には仏教徒の方もいらっしゃいます。

もちろん仏教の聖地ブッダガヤ周辺や、他四大聖地(一つはネパールなんですけども)にも。



僕が在籍していた大学はヒンドゥー教志向が強いので、外国人を除く98%以上がヒンドゥー教徒だったのですが、カシミール地方出身のクラスメイトは仏教徒だったので、話がよく合いました。日本では全然「まぁ、自分は無宗教だし」って思っているくせに、こういう時に「そうです私も仏教徒なんです」感を出しまくっていた自分がいます…。



そんな、インドではなんちゃって仏教徒だった僕は、日本に帰ってきてからも特に仏教に強い信仰があるわけではないのですが、実家に帰った時には毎回お墓に参っています。

そこに個人の魂が宿っているのかどうかは僕には分からないのですが、「墓に参る」という行為自体が好きなのかもしれません。

考えや感じ方は人それぞれで当たり前なのですが、行為自体に重きを置くことがなんだかヨガっぽくて良いんですよね。



その上、「行為が大事だからと言って、何でも考えずに行えば良いってもんじゃないぞ」というブッダさんの姿勢がとても良いんですよ。

ブッダとして悟りを開く前に、山に籠って6年間も苦行してやせ衰えたにも関わらず「あんまり意味ないな」と考えたり、無呼吸で瞑想することが当然とされていた原始仏教時代に「無呼吸で良い効果ないよね」と瞑想時は呼吸するべきものに変えたりと、行為に対する意味や効果をきちんと作っていったエピソードはとても好きです。



お盆という行事も、色んな良い意味があるからこそ今日まで残っているんじゃないかなと思います。

そんな今年のお盆も、引き続き素敵な時間をお過ごしくださいませ。




Sahanaメルマガ vol.267(2022年8月)より

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