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119:夏の、だらだらの勧め

ヨガの仕事をしていると、「どのようなストレッチがお勧めですか?」と尋ねられることがあります。

もちろん体の動かし方は人によって調整すべきなのですが、基本的な回答として「テレビでも観ながらテキトーにストレッチすることがお勧めです」とお伝えすることが多いです。

気合いを入れたり、しっかり集中しながら体を動かすこともとても良いのですが、実は“だらだら体を動かすこと”が、時には効率の良い方法だということをご存知でしょうか。



特に今のような暑い夏の季節は、交感神経が常にON状態になりやすく、本来の筋肉は柔らかいはずなのに「体が硬くなりやすい」または「体が硬く感じやすい」のです。

どういうことだ?と思われた方は、ご自身の体で実験されるのが早いと思うので、以下のチェックを行ってみてください。




・立った状態から前屈して、太もも裏の張り具合をたしかめる
・肩/首のストレッチを行って、肩/首回りの張り具合をたしかめる


・2~3分間、仰向けで寝っ転がって、呼吸に意識をもっていく
・この時に呼吸に合わせてお腹が膨らんだりしぼんだりを意識できるとより◎


・上述①のストレッチを再度行ってみて、張り具合をたしかめる



この①~③を行って、「あっ、体が柔らかくなったな」と実感された方は、“筋スパズム”という筋肉の異常な緊張/体性神経反射と言われる症状が起きていた可能性が高いです。

その原因として、“心からの緊張性反射”が考えられます(ずっと考え事をしていたり、ずっと気を使うなどのストレスがかかる環境にいると、首や肩が凝ると思うのですが、まさにそんな感じです)。



そして「なんで呼吸を意識しただけで体の緊張が取れるのか…」なんですけども、「呼気を意識することで副交感神経優位になりやすいこと」と、「意識を外(頭の中から鼻やお腹)に向けることで頭の中がリラックスしやすいこと」が大きな理由として挙げられます。



暑くて暑くてやってらんないよっていう日にはイライラしやすいかもしれませんし、普段通りに過ごしていても身体が夏の影響を受けている分、交感神経の働きが過多になりやすいかもしれません。

そんな中、「よーし、ストレッチをするぞ!」と意気込むより、「テキトーにやるかあ」くらいの気持ちでダラダラと体を動かした方が、効率が良い時もあるんですよ。



なので、この夏の季節にご自宅でストレッチなどされる方は、是非とも冷房の効いた涼しいお部屋で、好きなテレビやスマホを見ながらテキトーに楽しく体をほぐされてみてください。



Sahanaメルマガ vol.262(2022年7月)より

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