06:小林一茶と秋の空

06:小林一茶と秋の空


おはようございます。

もうすぐ9月も終わりそうですね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。


肌寒くなって秋だなぁと思った途端に、蒸し暑かったり、陽射しが強かったり風が強かったり。

毎日態度を変えるかのように、僕たちを振り回してくれる気候ですね。


なんちゃら心と秋の空とは、よく言ったもので。

そもそも僕はずっと「女心と秋の空」だと思っていたのですが、元は「男心と秋の空」なんですよね。



はづかしや おれが心と 秋の空

─小林一茶



江戸時代は既婚女性の浮気の処罰が重かったのに対して、既婚男性の浮気心に寛容だったそうな…。メルマガを読まれている女性の方からは大ブーイングが起こっていそうですが。



こんなことを書いていると、色に関しても日本の独自性があったなぁと思い出しました。


ヨーロッパ人と日本人の色彩の概念が違うよっていう話なんですけど、ひと言でいうと「鉱物性と植物性の違い」だそうです。


街並みや所有物を想像されると分かりやすいのですが、ヨーロッパの方々って悠久のものへの憧れが強く、変わらない色というものを大切にすると解釈されるそうです。



反対に、日本人は新しいものへの憧れが強く、多分に移ろう色、変化していく色を好む感じが強いとされています。日本では昔から、色は変わりやすいもののシンボルのようになっていますね(「色」という言葉に性的なもの或いはloveという忌みが含まれていますし、「色男」とか、まさにそうですよね)。



そのようなイメージからか、色の呼び方も植物的なものが多く、色の感じ方が情緒的であるとされています。

ヨーロッパは光のプリズムを通して出てくる色の単位を一つひとつ積み重ねるように色を捉えます(印象派とか、分かりやすい例かもしれませんね)。


対して、日本では光で色を見ることはあまりせずに、もっと平面的に塗った色に対して直感的に自分の気持ちを託すような象徴的な捉え方が強いみたいです。


(色彩に関しての参考:どの本だったのか忘れてしまったのですが、昔読んだデザイナー・田中一光さんの著書です)



なんともまぁ、まとまりのないメルマガになりましたが、俳句に色彩に、アートの秋ですねぇ。



​Sahanaメルマガ vol.34より(2019年9月)

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