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Mail Magazine

057:色々な非言語コミュニケーション

最近、といっても4~5カ月前くらいからなのですが、とあるインド人担当者とのやり取りがゆっくりと続いておりまして、メールが1週間に1~2往復すれば良いくらいのペースなので、「うんうん、インドだねえ」なんて思いながら少しずつ仕事を進めていました。インドが祝日だったり、年越し休暇に入っている時には、わざわざ「休みだから数日後にメールするね」という個人宛の丁寧なメールを送ってくれるので、「こんなにすぐ返事できるなら、普段からもっと頑張ってよ…」なんて思うことも多々あったわけですが。こういうことはインドに限らず、海外の方とビジネスされている方は、きっとご経験があるのではないでしょうか(それも、うんざりするくらい、、、)。



そしてつい先日、(期間だけは)長いやり取りの末、支払い金額が決まったのですが、その瞬間に1日10往復くらいメールをやり取りするほどの高速レスポンスになり、なんともまあ現金な様子が伺えて逆に感心させられております。学生の頃に、飲み屋で酔っ払いのおじさんに言われた「仕事のために生活するな、生活のために仕事しろ」という言葉が、頭の中で再生されました。「ビジネスだから」と割り切ることも必要ですし、そうすることでお互い得をすることは多いとは思いますが、他国の文化や常識、その人の性格を受け入れられる余裕を常に持ちたいなぁと思いました(というよりも、思わされました…)。



今は世界的に大変な状況なので難しいのですが、今までのこのやり取りも、現地に行って直接話すことができていれば、サクッと数時間で終わったんだろうなあ、と思います。もちろん日本でも、対面でのやり取りをとても大切にされている方は多くいらっしゃいますし、きっと皆さんも、遥々遠方から来てくれた人に対しては「よく来てくれましたなぁ」と思うのではないでしょうか。



対面であれば非言語的コミュニケーションが占める割合がとても大きいことは当たり前なのですが、インド生活時代に大いに助けられたのは“手土産”でした。JETROが日本ビジネスマン向けに汚職防止法について告知するほど、インドと言えば賄賂があれば何でもできる(かは分かりませんが…)ような側面を持つ国です。



さすがに現地でお金を渡したことはないのですが(軽犯罪なら1000円くらいで見逃してくれるという噂です…)、院生活では「ちょっと高価なお菓子」を常にたくさん持っていました。「寮長にあげる用のお菓子」があれば寮の規律がかなり緩くなりましたし、「事務員にあげる用のお菓子」があれば各種手続き用の書類がすぐさま発行されていました。今あらためて「お菓子をあげれば~」という文字を見て、なんだか可愛いことをしていたなぁと思ってしまいましたが、もう当時の僕は真剣でしたからね、、、。



一番驚いたのは、インド現地のSIMカードはアクティベートされる(通話やインターネットが使えるようになる)には購入後2~3日かかるのですが、SIMの購入時もいつものようにお菓子を持って行ったところ、その時たまたまエリアマネージャーの社員の方がいまして、まさかの半日でSIMがアクティベートされました。お菓子の力、凄くないですか。



ハードもソフトも整って、今ではオンラインで色んなことが完結できるようになりました(とても助かっています)。だからこそ、分かりやすく「対面の良さ」に気づくことも多いのではないかと思います。何も気にせず国内外の移動が可能になる日が早く訪れることを願っています。


Sahanaメルマガ vol.185(2021年3月)より

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