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Mail Magazine

034:現代とパレオダイエット

4連休真っただ中の方も、日本のカレンダーは関係なく普段の月曜日だという方も、いかがお過ごしでしょうか。この連休は各地で外出される方が増えているようですが、ここ元町中華街も久しぶりに多くの観光客の方で賑わっております。「メルマガを配信される時間帯は遅めが多いですよね」と言われた僕は、今夜も遅くまでキーボードを叩いております…。



暑い夏がようやく終わり、これから段々と秋の天気になっていくにつれ、アーユルヴェーダでは、私たちの消化力も徐々に上がっていくと考えられています。日本でも「食欲の秋」と言われるように、食欲があまりなかった夏に比べ、しっかりと食欲が戻ってきた方も多いことかと思います。ついつい食べ過ぎてしまっても「食欲の秋だからねぇ」と言い訳できる、ずるい季節となりましたね。



特にダイエット中の方は、葛藤が多く大変な季節ではないでしょうか。今はしていなくても、過去にダイエットの経験がある方は、食事を我慢することがいかに苦しいことか、お分かりだと思います。いやぁ、食べたいものを食べたい時に、食べたいだけ食べたいですよね、、、。



個人的な意見としましては、ダイエット中の方も含め、食べたいものや、その量を極端に我慢するべきではないと思っています。それこそ、”なにとなく最近体調が優れないなぁ…”と感じる方にも、今の自分の食生活を見直して頂きたいのですが、食事の量やタイミングよりも「どんなものを口にしているのか」を今一度確認してみて下さい。



“なかなか痩せられない…”“体が重く感じる…”という方が、普段から何気なく好んで口にしているものは「砂糖」だったり。お菓子やスイーツ、ジュース(100%の果物ジュース含む)を日常的によく摂っていませんか?



旧石器時代の祖先(中期人類)の食事方法を「パレオダイエット」と呼びまして、この時代には後期人類で発展して得られる「穀物(米、小麦、とうもろこし等)」「砂糖」「乳製品」は無く、「肉(主に鶏)」「魚」「野菜」「果物」「菌類(キノコ)」「木の実(ナッツ)」を食べて生活していました。そして現代でも似たような食事スタイルを続けている部族や先住民を(北米、南米、ミクロネシア、オーストラリア、アフリカ等広域にわたって)調査したところ、心血管疾患・高血圧・Ⅱ型糖尿病・乾癬・関節炎・虫歯・にきび等の、いわゆる現代病が発見されなかったのです。「体質の違いなのか?」と疑問に抱いた研究者が、先住民の協力者を募り、しばらく欧米スタイルの食事を取り入れてもらったところ、同じように現代病を発症したのです。



時代の変化と共に食事内容は変わっていきますが、体はまだまだ旧石器時代のままなのかぁ…ということを考えさせられる調査結果です。そういえば、以前に書いたメルマガ(vol. 134)と話が繋がりますね。



「パレオダイエットをするべきだ」とお伝えしたいわけではなく、このような食事方法を日常に織り交ぜてあげると、我慢することが減り、選択肢が増えるのではないかなと思います。このパレオダイエットでは、先述した「肉」「魚」「野菜」「果物」などはもりもり食べてもいいことになっていますので、一年を通して食べられる加工品はしばらく後回しにして、今しか食べられない旬のものを、たらふく楽しまれるといいのではないでしょうか。


Sahanaメルマガ vol.137より(2020年9月)

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