Mail Magazine
028:分類するのは常に自分たち
暑~い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。冷たい飲み物が美味しい季節ですが、お酒好きな方はビールばかり飲んでいらっしゃいませんか。たまには「レモンサワー」や「梅酒」などのクエン酸が摂れるものを選ばれるといいかもしれませんね。
ちなみに僕はこの半年間で外食することが無くなり、全くと言っていいほどお酒を飲んでおりません、、、。手やヨガマットを消毒するアルコール液くらいしか、アルコールに接する機会がなくなりました、、、。「オンライン〇〇」は流行っておりますが、レストランのテーブルで食べる料理や、バーのカウンターで飲むお酒には、やはり取って替えることのできない大きな価値があると実感しております(好きな飲食店でゆっくり楽しめる日が早く来ますように)。
と、そんなこんなで一緒に食事に行くことが出来ない知人たちと話しておりまして、とてもくだらないことなのですが、「酢豚のパイナップルはどう思うか?」という話題になりました。この話題につきましては、きっと皆さんも過去には必ずと言っていいほど議論したことがあるのではないでしょうか。
もちろん、「好き派」と「嫌い派」に分かれるのですが、嫌い派の中でも「温かいパイナップルが嫌だ」と「そもそもパイナップルは果物である」等という理由に分かれるんですよね。この後者の「パイナップルは果物であるから、火を通すべきではない」というのが、本人の“味覚”ではなく“思考”によって分類されているのがおもしろいなぁと。
昔、とある国でイチゴが「野菜」に分類されるか、「果物」に分類されるか、裁判で争われたらしいのです。そんなことで裁判だなんて…と思ってしまいますが、果物には税金がかかってしまうため、業者側と税務署側で論争が繰り広げられたみたいです。業者側は、「草になるのが野菜、木になるのが果物だから、イチゴは野菜だ」と主張。税務署側は「調理して食べるのが野菜で、生のまま食べるのが果物だから、イチゴは果物だ」と主張。最終的に裁判所は、「メインディッシュに添えられるのが野菜で、デザートとして出されるのが果物であるため、イチゴは果物である」との判決。
色んな見方をされて野菜だの果物だの言われるなんて、イチゴもいい迷惑ですよね…。当のイチゴも「私は野菜です」「私は果物です」なんてことは思わずに頑張って生きているだけですし、それを見て分類したがるのは、常に僕たち人間の性みたいですね。ちなみに上述の裁判所の見解ならば、メインディッシュである酢豚に入れられているパイナップルは野菜なのか…?と気になるところです。
個人的には、分類すると色んな事がわかり易くなるので良い手法だと思いますし、実際に自分もそうしています。人命やビジネスに関わらない事であれば、個人が物事に対してどう思うかという分類に間違いはない(そもそも正解がないですもんね)と思いますが、やけにストレスを感じてしまう時には、一度自分の中の「嫌いなものフォルダ」を整理されるといいかもしれませんね(自分の生活圏には関係のない物や人に対して「苦手だな」とか「嫌だな」と思ってしまう時ありませんか…?)。
一度分類した物でも、こまめに見直しながら整理してあげると、頭の中がスッキリするだけでなく、なんだか少しづつ生きやすくなりそうな気がします。
Sahanaメルマガvol.126より(2020年8月)