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011:呼吸と気持ち、体
12月も中旬に差し掛かりまして、忘年会に大掃除に、餅つきに(されている方いらっしゃいますか?)、大忙しではないでしょうか。
皆さん、お腹で呼吸、できていますか?
・忙しい時
・イライラしている時
・疲れている時 etc.
心にも体にもちょっと余裕がない時って、あんまりお腹で呼吸ができていなかったり。
疲労度が増すにつれて、呼吸するポイントが体の上部に移動していきます。
・軽いジョギング → 胸でハァハァと呼吸
・ダッシュ → 肩でゼーゼーと呼吸
・怒っている時 → いかり肩
上記のようなこと、経験ありませんか。
特に仕事や家事、イベント事にと、多くのことに囲まれている師走は、気が付けば疲労が蓄積されやすかったりします。
意識をお腹に、もしくは片手をお腹に当てて、「呼吸に合わせてお腹は大きく動いているかな?」と観察してみてください。
もちろん、大きく動いていた方がいいのですが、分かるほどに動いていなくても、「お腹に意識を向けてみる」その時間こそに意味があります。
おすすめは、リビングのカーペットの上(布団の上でもいいのですが、そのまま寝ちゃいますよね…!笑)で仰向けに寝転がり、お腹の表面の上下運動を観察するだけです。
「おっ、動いているな」とわかったら、「吸う時に膨らむ」「吐くときに萎む」と、呼吸とお腹の動きが連動しているのをしっかりと感じてあげてみてください。
ちょっと呼吸を意識するだけなんですけど、不思議と身体の疲れも、頭のモヤモヤも、無くなっているかも、しれません。
スマホばかり眺めてしまって、首~背中が丸くなっていませんか?そして、肩回りが凝ってしまって呼吸が浅くなっていませんか?と、言われて今ハッとしませんでしたか…?(笑)
呼吸をコントロールすることだけでも、かなり体と心のストレスを軽減できるのではないかなと思っています。一休さんも「一呼吸、一呼吸」とおっしゃってますね。
呼吸で心が落ち着くのはなにとなく分かるけど、、、、では、なぜ体も?ということですが、深呼吸してみると、一番分かりやすいかもしれませんね。
「深呼吸しよう」と思ったら、無意識に背筋が伸びませんでしたか?
そうです、空気をたくさん吸って、たくさん吐くためには、背骨が気持ちよく伸びていないと難しいんです。
ほとんど全ての生物は、呼吸なしでは生きられません。ですので、ご飯を食べている時も、寝ている時も、無意識でも呼吸は行われている為、なかなか自分の呼吸の深さ・速さに気が付くタイミングはなかったり。
ちょっと呼吸の深さや速度を意識してみるだけで、日ごろから姿勢がスッと綺麗に整うかもしれません。背骨の中には大事な中枢神経がありますし、そこから全身に隈なく末端神経が伸びています。背骨がスッと伸びるだけで、体の各部位の違和感が解消されたり、内臓の機能が向上するかも、しれませんね。
ちなみに息止めの世界記録、ご存知でしょうか?
なんと24分3秒です…!(アレイクス・セグラ, スペイン)
潜水される方は、潜る前に大きな深呼吸を素早く何度か行い(ハイパーベンチレーション)、肺の中の二酸化炭素量を減らし、さらには血中の二酸化炭素濃度も減らすという呼吸をされています。
同時に酸素を取り込んでいますので、つまり血中酸素濃度を上げるということになり、このことは疲労回復を早めてくれるという説もあります。
と、呼吸に関して書き始めると終わりが見えないくらいありまして…(笑)、またの機会に。
ちょうど人混みは避けたほうがいい時期ですし、自然豊かなところで深呼吸すると、それはもう最高でしょうね。
Sahanaメルマガ vol.57&78より(2019年12月&2020年2月)