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002:無心で行為すると気持ちが楽になるかもしれないこと
常に情報は最新のものを追うべきですが、たまには古典を見返すことも大事だぞって、どこかの偉い人がおっしゃってました。ということで、最近は昔に勉強したことの復習に勤しんでいるのですが、今日はカルマ・ヨーガのお話です。
カルマ・ヨーガってなんやねん、ということですが、行為することも立派なヨガであるという一つの道(四大ヨーガの一つ)です。
昔は、世捨て人(家族を捨てて、仕事を捨てて、社会を捨てて、等)にならないとヨガの修行ってできないんじゃないかと思われていました。が、上写真の本(バガヴァッド・ギーター)が「今、目の前にある仕事/家事を全うすることが解脱への道である」と説いたのです。
どんな身分であれ、どんな環境であれ、どんな仕事であれ、それをこなすことがヨガである、と。
いわゆる身分制度がハッキリとしていた昔のインドでは、この話は珠玉の一冊であるとされています。
つまるところ「与えられた環境で咲くべし」的なやつです。これをもっとヨ~ガな感じに説いておりまして、「結果に執着するんじゃないよ」と。
海には色んな波(行為)が立っていて、全てが海岸(ゴール)へ向かっているんですけど、途中で岩にぶつかって消えたり(失敗)、他の波にかき消されたり(消失)するから、いちいちすべての波(行為)に執着しても仕方ないよ、と言っています。
いつか、どれかの波がちゃんと岸までたどり着くから、そんなもんだよね、と。
勝ち負けにこだわったり(することも良いことだと思いますが)、見返りを求めたり、自分の行動の結果に対して期待・執着しないのが*カルマ・ヨギー/ヨギニであると。
*ヨガする男性:ヨギー / ヨガする女性:ヨギニ
アイロンがけや掃除って、無心で行えるものの一つですし、身の回りが綺麗になるから一石二鳥の精神統一法って呼んでます。いつも仕事を頑張っているお父様方、仕事から帰ってくる度に奥さまは着々と高尚なお方になられていますよ。
Sahanaメルマガ vol.19より(2019年8月)