Essays

 

2016年2月

 このBUSPORTを手に取られている方の多くは、今から旅行や仕事で他県に行かれる方だと思います。すでに知っている場所に行く方、初めての場所に行く方、どんなお気持ちでしょうか。今回は僕がインドに引っ越してからの最初の心境をお伝えします。
 

 インドに住むと言えば10人に9人は「なんでそんな所に…… 」という反応でした。それもそのはず、そもそもインドに住むという状況がうまく想像できないんですよね。アメリカやヨーロッパの国々にはたくさんの日本人が旅行で訪れており、さらには暮らされている方も多い。なので日本にいても情報が十分に手に入るんです。だから自分がそこで暮らすとなると、ある程度の想像がつくんです。しかしインドの情報と言えば「うるさい」「きたない」「貧富の差」etc... 良いように表現されれば「刺激的」「人生の考え方が変わる」なんて結局ワケのわからない言葉を並べられるんですよね(笑)。
 

 僕自身もインドに来てからの生活がほとんど想像できませんでした(もちろん、引っ越す前にインドに滞在した経験があったのですが…)。そしていざ本格的にインド生活がスタートすると、「あれ?国が違うというより星が違うのかな……?」と。前評判を大きく超えるほど「うるさい」「きたない」「ワケがわからない」場所で僕の生活が始まったんです(笑)。当初は本当に心身が疲弊していました。衛生環境は自分で整えられるので、自分の部屋をしっかり清潔にすればまた元気になるだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。気持ちはいつもパッとしなかったんです。何も手につかないといいますか、今の環境を受け入れられない自分がいました。なぜなら、周りの汚いところや良くないところばかり見つけて日本と比べていたからなんです。
 

 しかし、そんなことをしているのは時間の無駄だと気が付いたのです。寮の屋上からとびきり綺麗な朝陽や満天の星空を見ることができたり、 みずみずしい美味しい果物をすぐ食べられたり、年中色々な場所で鮮やかに咲く花を見られたり、インド人の友達の面白い話をいつでも聞けたりする環境に僕は居たのです。素晴らしい面でも日本の生活とは大きく違っていました。
 

 現実を変えることはできませんが、物事の考え方や捉え方は自分次第だということは皆さんもよくご存知だと思います。視点を変える、考え方を変える、これだけのことで僕のインドでの視野はぐんと広がり、見える世界は何倍にも色鮮やかになりました。「きたない」「うるさい」と感じてしまう一面があるのは事実ですが、それを超えるほどの「綺麗なもの」「感動すること」があるのも事実です。
 

 これから新しい場所に行かれる方も、馴染みの場所に行かれる方も、ご自身の綺麗な目でたくさんの素晴らしいものを、その地で見つけていただきたいと思います。

Busport2016年3月号より

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